調教師は競馬の世界ではなくてはならない存在であり、馬の面倒だけでなく、調教助手や厩務員、騎手なども育成するという点では競馬におけるキーパーソンのような存在です。相当な知識がなければ免許を取得することができず、10年以上試験を受け続け、ようやく合格することができるような、それほどなるのが難しいポジションです。その調教師を見れば、競馬で勝つ法則を見つけることができ、馬券の参考になることがあります。
調教師によって、調整方法というものが大きく異なります。調教は東と西で調教コースの違いこそあれど、やるべきことは何となく似通うものです。坂路コースを中心に仕上げる厩舎はスピードやパワーを尊重し、トラックコースを中心に仕上げる厩舎はレースを想定した練習を想定しています。短距離馬をうまく作り出せる厩舎やクラシック競走ではめっぽう強い厩舎、そして、出走回数は少ないものの確実に勝ち星を稼ぐ厩舎など、それぞれに個性があります。
ハードな稽古を重ねる厩舎からは牡馬の活躍が目覚ましく、ソフトな調教を多く重ねるところからは牝馬が活躍するなど、そうした個性を見抜いていくことで活躍しそうな馬を探っていくことも大事なことです。また、コメントによって、勝負を仕掛けるのか、本当に弱気なのかというのがわかるようになっています。そうしたものが見抜けるようになれば、コメントを読むだけで、その厩舎の勝負気配などがお見通しとなります。