競馬は勝てばオッズに応じた配当金が支払われますが、この法則はどのようになっているか知っているでしょうか。オッズの数字は刻々と変わるので、一体どのようにして決められているのだろうと思っている人も多いかもしれません。これは、平たく言ってしまうとその競馬の馬券購入者による人気投票のようなものです。つまり、多くの人が当たるだろうと思って買った馬券はオッズが下がり、あまり多くの人が買っていない、人気のない馬券はオッズが上がるということです。
そして、原則論としては、どのようなレース結果になろうとも競馬場側からの払戻金の総合計額は、そのレースの馬券の売上金に対して一定の割合になるようにオッズが自動的にコントロールされているのです。この一定の割合とはだいたい75%程度で、残りの25%は初めから主催者側の取り分として決まっているということです。
競馬は普通10頭以上もの馬で争われますが、簡単のためにA、B、Cの3頭で争われるとしましょう。そして馬券も1枚100円としましょう。馬券も連勝式などを無視して、一着だけを当てる単勝式のみとして考えます。この場合、Aを12人が、Bを6人が、そしてCを2人が買っていたとしますと、合計して20枚、2000円が主催者側に入ります。その75%は1500円ですから、各馬が勝った場合に1500円を分配するようにオッズが自動的に決められるのです。つまり、Aが勝った場合、1500円を12人で分けますから一人125円となり、オッズは自動的に1.25倍となる、同様にしてBのオッズは2.5倍、Cのオッズは7.5倍となるということです。